花筐~花がたみ

気ままに各地を歩きながら撮った写真をメインにして・・・


NHK-BSで放映される映画を録画しておいて

時間のある時(いつもあるけれど)に再生している。

この日はジョン・ウェイン主演 “百万ドルの血斗”

1971年の製作というから、今から49年前の西部劇映画だ。

この映画を観るのは初めてのこと。


そもそもジョン・ウェイン主演映画を殆ど見たことが無く

調べると中学時代に映画館(封切り後の三番館くらい)で観た

“ジェットパイロット”(共演 ジャネット・リー 日本公開1957年)

そしてテレビ放映で観た“駅馬車”(1939年公開)と

これもテレビ放映の“黄色いリボン”(1949年公開)くらいだった。


高校生のときに大阪・梅田のロードショー館で観た“史上最大の作戦”(1962年公開)では

ジョン・ウェインがクレジットの最後で別格扱い(and John Wayne)になっている。

その映画には主演級の俳優が顔を並べており、ジョン・ウェインひとりが主演というわけではない。

百万ドルの血斗-1

“百万ドルの血斗”

誘拐された男の子の身代金100万ドルを要求されたことから

ジョン・ウェイン扮する主人公のジェイクが仲間たちとともに

誘拐団と対決するというシンプルなストーリーだ。

20世紀に入ったばかりのことで、西部劇には珍しくオートバイが出てきた。


邦題と異なり原題は“ビッグ・ジェイク”

百万ドルの血斗-2

なぜ、“ビッグ”なのか

誘拐された男の子(ビッグ・ジェイクの孫)の名もジェイクだから。

祖父が“ビッグ・ジェイク”であり、男の子が“リトル・ジェイク”になる。

百万ドルの血斗-3


ビッグ・ジェイクの妻がモーリン・オハラ扮する“マーサ”

誘拐団に襲撃されたときのマーサ

200917百万ドルの血斗-マーサ


“リトル・ジェイク”の救出に向かうシェリフたちに話をするマーサ

百万ドルの血斗-7

モーリン・オハラのきれいなこと~~当時50-51歳

ところがモーリン・オハラは最初の襲撃シーンと集合した追っ手に話をするシーンなど

映画が始まって30分ほどの間に何度か姿を見せただけだった。

「あとでまた出てくるよねえ」と思いながら観ていたのだが

最後まで姿を見せず「なあんだ」とがっかりした。


誘拐団の首領“ジョン・フェイン”を演じるのはリチャード・ブーン

200917百万ドルの血斗

1960年代にNHKテレビで放映されていた連続西部劇映画(30分 白黒)

“西部のパラディン”で主役を演じていた懐かしい俳優だ。


そして・・・いつもビッグ・ジェイクと一緒にいる大型犬

百万ドルの血斗-6

コリーのようだが、その名前は

ビッグジェイクが「ドッグ」と犬に声をかけるシーンが何度かあり

その度に日本語字幕に「ワン公」と記される。

どうもその犬には名前が無いらしい。

「名前を付けてやってよ~」と思った。


7月30日にトイプードルの“マリン”を見送ったばかりだし

昨年1月1日の早朝に中型ミックス犬の“モモ”を失っているから

いっそうワンちゃんに気持ちが入るのだ。

百万ドルの血斗-8

この大型犬は最後の決斗の場までビッグジェイクと行動をともにするのだが

追っ手仲間の先住民を助けに行き、そこで誘拐団のひとりに銃で撃たれて倒れてしまう。

その後、男の子が別の男に襲われたとき、重傷の身体で這って男の子を助けようとするが

その男の大きな刀(山刀)で何度も打たれてついに死んでしまう。

(画面は男が何度も刀を犬に振り下ろす光景のみ)


最後にはビッグ・ジェイクが首領のジョン・フェインを倒す。

でも、死んでしまった犬のことにはひと言も触れず(そばに寄りもせず)

そして、男の子を連れて帰路につくところで映画は終わる。


「ええっ、あれだけ必死に仲間と男の子を助けようとしたものの

敵に倒された忠犬を放りっぱなしにして帰るのかいっ」

なんだか、健気であって可哀想な犬のことばかりを思ってしまう西部劇だった。

(上映時間 110分)

(NHK-BS 放映 2020年02月14日(金) 画面の撮影 OLYMPUS XZ-10

          

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ご解説を読んで見たような気になっています。
西部劇の映画は何度か見ていますが
もうかなり昔になりましたよ。
[ 2020/09/19 07:15 ] [ 編集 ]
おはようございます♪
西部劇は余り見ませんでしたが、
ララミー牧場は、子供の頃見てたなぁ~

子供の頃は、じゃじゃ馬億万長者や、名犬ラッシーとか
ルーシーショーを見て、外国の生活に憧れてましたね。

西部劇時代と、ちょっとズレがありますね(笑)
[ 2020/09/19 11:52 ] [ 編集 ]
こんにちは~
ジョン・ウェインの映画を見たのは淀川長治さんの
解説で「駅馬車」がTVで放映された時でした。
それまでは名犬ラッシィーとかララミー牧場でした。
私の子供時代には今も忘れる事が出来ない家族向けの
洋画が多かったですね。
[ 2020/09/19 13:46 ] [ 編集 ]
ジョン・ウエイン
ちょっと前にNHK-BSで特集だったのかジョン・ウエインの
映画が毎日放送されてましたね。
BGM的に見てましたので内容は全く覚えてません。
[ 2020/09/19 18:13 ] [ 編集 ]
Saas-Feeの風さん、こんばんは~♪
西部劇といえば、結婚したころ、夫が「日曜洋画劇場」で
放映されていた西部劇をよく見ていました。
男の人は西部劇ファンが多いようですが、白黒がはっきり
していたり、ロマンを感じられるのが良いのでしょうか。
最近はあまり西部劇が制作されていないようですが、
西部劇ファンにとっては寂しいことですね。

ララミー牧場や名犬ラッシーは子供の頃見たことがあります。
ララミー牧場のガンマンがカッコ良かったです。
[ 2020/09/19 20:17 ] [ 編集 ]
BS
NHKBSの映画はよく見ます。
先日は「道」を見ました。
昔見たので二度目でした。

でもこの西部劇はスルーしてしまいました。
録画したまま見る暇のないものもあります。
[ 2020/09/20 07:43 ] [ 編集 ]
Σ 三面相さんへ
もう西部劇映画の新作はありませんね。
昔の映画のなかで気になったものを録画しています。
時間の空いた時にそれを観ていますよ。
[ 2020/09/20 21:15 ] [ 編集 ]
Σ ベルさんへ
ララミー牧場・・・観てましたよ~。
ジェスが凄い人気になりました。
来日した時は大騒ぎでした。
ラッシーも観てましたよ。
“アイ ラブ ルーシー”よりも“うちのママは世界一”をよく観てました。
“パパ大好き”ってのもあったなあ~。
西部劇では“シャイアン” “ブロンコ”“ローハイド”などが好きでしたね。
[ 2020/09/20 21:20 ] [ 編集 ]
Σ 蓮の花さんへ
淀川長治さんの名解説がありましたね。
サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ・・・
真似する人が増えました。
昔はどの局も洋画を週に一度は放映していましたね。
今はお笑いばかりですよ~。
なんとかならないかなあ~。
[ 2020/09/20 21:23 ] [ 編集 ]
Σ 大連三世さんへ
曜日ごとにテーマを分けることがありますね。
ヒッチコック監督作品が決まった曜日に放映されていましたし
ジョン・ウェイン主演作品もそうでした。
[ 2020/09/20 21:26 ] [ 編集 ]
何故かこの映画、録画し忘れました。
ぼんやりしているのですね。
『駅馬車』と『黄色いリボン』は何回も見て覚えています。
モニュメント・バレーに行って博物館みたいなところと、実際の撮影場所を見てきました。
風景が結構違って見えるものです。
よくあんな乾燥した砂漠みたいなところにインディアン(ネイティーブ)が生きたと感心しました。
[ 2020/09/20 21:32 ] [ 編集 ]
Σ hiroさんへ
hiroさん、こんばんは。
淀川長治さん解説の日曜洋画劇場でしたね。
あの番組は最初は土曜日に放送されてました。
最初の映画は“大砂塵”だったと思います。
その映画を観てましたよ。
近年、西部劇映画が無くなってますね。
アメリカ先住民の表現がむずかしくなったからじゃないかと思っています。
中学・高校生のころはブロンコ、シャイアン、ローハイド、幌馬車隊など
西部劇を観ていました。

ララミー牧場のジェス・ハーパー(俳優はロバート・フラー)ですね。
淀川長治さんが人気を煽った形になったと思っています。
ロバート・フラーはその後“続荒野の七人”のなかで
“荒野の七人”でスティーブ・マックイーンが演じた役をしましたね。
ララミー牧場でブレイクしたということでしょう。
[ 2020/09/20 21:37 ] [ 編集 ]
Σ matsubaraさんへ
“道”のことを知ってましたが録画をしていません。
テーマ音楽については若いころから親しんでいますよ。
ニーノ・ロータの作曲でしたね。

お忙しいから映画のために1時間以上座っておられませんでしょう。

私たち夫婦には、ちょっといわくつきの映画なのですよ。
[ 2020/09/20 21:44 ] [ 編集 ]
Σ tonaさんへ
モニュメントバレーをお訪ねになったのですか。
好いですねえ、行きたかったのですよ。
彼の地は数々の映画の舞台(撮影現場)になってますからね。
ひとり残して行ってしまわれると生きていけませんよ。
確かにネイティヴの生活力というのか環境対応力というのか
日本人の想像を超えますね。
[ 2020/09/20 21:52 ] [ 編集 ]
ジョン・ウェイン、モーリン・オハラ
ワ~懐かしい。別に西部劇のファンだったわけではありませんが、「駅馬車」や「黄色いリボン」はやっぱり見てました。
私はゲリー・クーパーもの方が好きでしたけど。
[ 2020/09/20 22:47 ] [ 編集 ]
Σ agewisdomさんへ
おふたりは西部劇のヒーローとヒロインでしたね。
ゲイリー・クーパーの真昼の決闘を何度も観ましたよ。
後にモナコ公のお妃になるグレース・ケリーがきれいでした。
[ 2020/09/21 07:05 ] [ 編集 ]
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(撮影 2008年07月09日)

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