花筐~花がたみ

気ままに各地を歩きながら撮った写真をメインにして・・・


“近鉄四日市駅前から旧東海道を歩く その2”からの続き>

“水沢道標”の角を右に曲がってすぐ

“真言宗 大聖院”

738年開基 織田信長の侵攻により焼失 その約100年後の1690年頃に再興

180629四日市から南日永へ-16大聖院OLPMPUSXZ10

平安後期の作とされる本尊の不動明王は秘仏であり

国の重要文化財とのこと。


左側に犬矢来のある民家がある。

180629四日市から南日永へ-17-18-1天白川手前OLPMPUSXZ10


その筋向いが“日永山 興正寺” (浄土真宗高田派)

180629四日市から南日永へ-17-18-2與正寺OLPMPUSXZ10

掲示によると・・・

864年の創建で、当初は天台宗であったが

親鸞が立ち寄った時に浄土真宗に改宗した・・・

へえ~そんなことがあるのかと、ちょっと驚く。

織田信長、滝川一益、豊臣秀吉、徳川家

そうそうたる顔ぶれとの縁がある寺のようだ。


更に、ゆるやかな坂を進むと“天白川”(てんぱくがわ)に差し掛かる。

架かる“天白橋”から下流をパチリ

180629四日市から南日永へ-17-18-3天白川OLPMPUSXZ10


四日市コンビナートの煙突が近くに見える。


“天白橋”を渡ってからの旧東海道はいっそう道幅が狭くなり

歩行者は車のすれ違いに身を細くしながら進むことになる。

180629四日市から南日永へ-17-18-4街並みOLPMPUSXZ10


少し進むと右側に“林光山 両聖寺”(りょうしょうじ)

180629四日市から南日永へ-17両聖寺OLPMPUSXZ10

もともとは天台宗だったが

住職が比叡山で浄土宗の禅師と修業した縁で

1248年に浄土宗に改宗とのこと。

またもや改宗した寺・・・そんなに簡単にできるものなのか・・・

ちょっと驚く


Saas-Feeの風は、どのような踊りなのかまったく知らないが

四日市市の無形文化財に”つんつく踊り”があって

盆踊りにはそれが両聖寺境内で行われるそうだ。


“両聖寺”を過ぎると旧東海道は通称“笹川通り”という大通りと交差する。

その交差点の信号待ちをする車が数珠つなぎになることが多い。

180629四日市から南日永へ-18-19街並みOLPMPUSXZ10

この旧東海道は“国道1号”と平行に走っているため

そのバイパスとしての役割になってしまっているのだ。


信号待ちの車の列の脇をすり抜けるように歩き

交差点を横断して少し進むと、右に“日永神社”を見る。


“日永神社” 主祭神 天照大御神

180629四日市から南日永へ-18日永神社OLPMPUSXZ10

1609年創建の南市場神明社が起源で各社合祀の後に

“日永神社”と改称されるのは1907年(明治40年)とのこと。

          

境内に明暦二年(1656年)の銘の入った東海道の道標がある。

これは現存する東海道最古の道標であり“追分道標”と掲示してある。

かつては“日永の追分”(後日、立ち寄る)にあったものだが

現在の道標が建てられた時(1849年)に近くの神社に移され

その後の合祀で、この“日永神社”に移設されたとのこと。

180719日永神社東海道道標
(この一点のみ 撮影 2018年07月19日(木) OLYMPUS XZ-10)

風化のため文字の判読が困難・・・傍らの掲示にて

石標正面(左)・・・大神宮 いせおいわけ

石標右側面(中央の左)・・・京

石標裏面(中央右)明暦二丙申三月吉日南無阿弥陀仏 専心

石標左側面(右)・・・山田

(6月29日に撮っていた写真が雨天のためか暗すぎ

手ぶれしていたことが判り、急きょ、撮りなおしてきた

          

時折り、雨に降られていたのだが、ここでこれまで以上の降りようとなり

やむなくリタイアすることにして“四日市あすなろう鉄道“南日永駅”に向かった。


Saas-Feeの風は鳥居の前から旧東海道を逆行し“笹川通り”に出て左折

直ぐにまた左折し南日永駅へと歩いたのだが

駅に着くと、さっき日永神社の境内に入って行った女性が先着していたので

「あ、境内を抜けると駅への近道だったのか」と気づいた次第だ。


“四日市あすなろう鉄道“南日永駅”から終点の“あすなろう四日市駅”まで乗車する。

その間に“日永駅”“赤堀駅”のふた駅がある。

次の発車は10時43分だから20分ほど待つことになる。

180629南日永駅-1

朝の通勤・通学時間帯には一時間に3本の運行だが

その後は一時間に2本の運行となる。



“近鉄四日市駅”から旧東海道を歩き

あすなろう鉄道の“南日永駅”まで

1時間20分 7300歩  距離 およそ2.7km


<この項 おしまい>



翌30日(土)に南日永駅から旧東海道を歩き始めている。

そのことについては改めて・・・。

(撮影 2017年06月29日(金) OLYMPUS XZ-10



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ここまでの様子はこちらで

“旧東海道・桑名宿・旧跡“七里の渡し”でヒルナンデス!のロケ隊と相前後しつつ~”

“宝暦治水薩摩義士ゆかりの海蔵寺(三重県桑名市)と治水神社(岐阜県海津市)”

“東海道五十三次・桑名宿・七里の渡し”

“桑名宿“七里の渡し”あたりから“長良川河口堰”を見る”

“桑名宿“七里の渡し”あたり 旧東海道と歌行燈句碑”

“桑名城址・九華公園 三重県桑名市”

“その手はくわなの焼きはまぐり 三重県桑名市”

“東海道のシンボル青銅鳥居のある春日神社 三重県桑名市”

“旧東海道・桑名宿から四日市宿へ てくてく旅 その1”

“旧東海道・桑名宿から四日市宿へ てくてく旅 その2”

“旧東海道・桑名宿から四日市宿へ てくてく旅 その3”

“旧東海道・桑名宿から四日市宿へ てくてく旅 その4”

“旧東海道・桑名宿から四日市宿へ てくてく旅 その5”

“旧東海道・桑名宿から四日市宿へ てくてく旅 その6”

“旧東海道・桑名宿から四日市宿へ てくてく旅 その7”

“旧東海道・桑名宿から四日市宿へ てくてく旅 その8”

“旧東海道・桑名宿から四日市宿へ てくてく旅 その9  “かわらずの松” “志氐神社”

“旧東海道・四日市宿を歩く その1 “笹井屋なが餅” “三ツ谷の一里塚跡””

“旧東海道・四日市宿を歩く その2  広重の“三重川”は“三滝川”!?”

“旧東海道・四日市宿を歩く その3(完) 近鉄四日市駅あたり”

“近鉄四日市駅前から旧東海道を歩く その1”

“近鉄四日市駅前から旧東海道を歩く その2”


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おはようございます。
連日の兆真夏日で、毎日が大変なようですね。
暑い中での生活はこれは、北海道の真冬に匹敵するような
難行の様に思います。
くれぐれも熱中症に気を付けて過ごしてくださいね。
釧路は、今の所30℃越えが1度ありましたが、
殆どが20℃前後の快適な日々を送っています。
避暑には最高の所ですよ。
[ 2018/07/20 06:39 ] [ 編集 ]
あすなろう鉄道も懐かしいですよ。
この歩き旅は成果が多いようです。
ぜひぜひ続けてください。
[ 2018/07/20 06:50 ] [ 編集 ]
おはようございます
口には出したくないけれど
暑いぃ~~~、倒れそうです(>_<) イ-…ヽヽ
[ 2018/07/20 07:32 ] [ 編集 ]
おはようございます
旧東海道の街並み良いですね
渋滞が無ければ最高の散策路になりそうですね(笑)
[ 2018/07/20 08:09 ] [ 編集 ]
Saas-Feeの風さん、おはようございます♪
やはり旧街道沿いの町並みは心が落ち着いて良いですね。
犬矢来、面白い呼び名ですね。雨水の跳ね返りなどで
壁が汚れないようにつけてあるのでしょうか。
大聖院や興正寺などのお寺も趣があって良いですね~。
日永つんつく踊りは、伝統のある踊りのようですね。
毎日暑いので、水分補給をお忘れなく、お歩き下さいね。
[ 2018/07/20 08:15 ] [ 編集 ]
おはようございます♪
細い道だけど、歩道をきっちり色分けしていて、
歩き易いですね、色分けしてないと、歩行者は
安心して歩けませんから(^^ゞ
狭い所に段差のある歩道は、かえって危険ですからね(^_-)-☆
[ 2018/07/20 09:26 ] [ 編集 ]
旧東海道四日市宿
お早うございます。

笹川通りとの交差点、左側に、日永うちわの、いなとうがあります。
次回も、スタートに、お立ち寄りくださいください。
[ 2018/07/20 11:09 ] [ 編集 ]
暑い中のてくてくご苦労様です

笹川通りの手前本当に狭い道です
行き慣れた方は待機場所が分かってますが知らない人と
遭遇すると大変です(特に大型車同士)
普段は避けて通ります

日永つんく踊りってどんな踊りでしょうね
[ 2018/07/20 13:06 ] [ 編集 ]
現存する東海道最古の道標である「追分道標」まで見て南日永の駅に神社の横から向かいました。
もっと近道があったのですね。
滝川一益に関することが多く出てきたように思います。
犬矢来を初めて知りました。この家のは立派ですね。
勿論この家も知らないで通り過ぎています。
雨が降ってきてしまったのですか。出直しになって残念でしたね。
ここから先は9月の上旬になります。
[ 2018/07/20 13:41 ] [ 編集 ]
東海道
昔の街道の雰囲気が良く残されていますね。
中山道も宿場町の一部が面影を残してはいますが
ほんの一部だけです。
[ 2018/07/20 19:29 ] [ 編集 ]
名古屋の八事にも興正寺という大きなお寺が
ありますが、こちらと関連はあるのでしょうか。
[ 2018/07/21 15:45 ] [ 編集 ]
健脚ですねぇ
いいブログですね。つくづく思います
詳しく説明されていて、四日市で生まれ育って67年。今頃そうだったのか。。と思う事も多々あります
それにしても健脚ですね
日永つんく踊りって知りませんが、つんつくサブレってお菓子はありましたよ(今もあるのかな?)
団扇の形をしたサブレでした。鎌倉の鳩サブレみたいに有名になれなかったお菓子です(笑)
[ 2018/07/22 10:57 ] [ 編集 ]
Σ さゆうさんへ
昨夕のテレビニュースの中の天気予報を見ていると
殆どの地域が30数℃を示す中で
北海道各地は20数℃になっていましたね。
好いなあと家族で話しておりましたよ。
[ 2018/07/23 10:22 ] [ 編集 ]
Σ 三面相さんへ
あの時は改札口から四日市あすなろう鉄道の電車を見ましたね。
やはり体験乗車しておけば好かったですよ。
また、いつかお出かけください。
[ 2018/07/23 10:23 ] [ 編集 ]
Σ いかちゃんへ
暑いねえ~(>_<)
今朝は29℃の室内になってました。
[ 2018/07/23 10:24 ] [ 編集 ]
Σ imaipoさんへ
旧東海道を歩いている人を見かけますよ。
ひとり歩きの男性が多いですね。
[ 2018/07/23 10:26 ] [ 編集 ]
Σ hiroさんへ
hiroさん、こんにちは。
10年ほど前は京都を歩くことが多く
そこで犬矢来をたびたび見ていました。
犬の放尿を避けるためと聞いていましたが
hiroさんが仰るような幾つかの理由があるようです。
旧東海道筋には神社仏閣が多いことが
特に浄土真宗の寺院が多いですね。
[ 2018/07/23 10:32 ] [ 編集 ]
Σ ベルさんへ
電柱があるので歩行者も自動車もすれ違いには苦労しますね。
色分けしてあるので視覚上は歩きやすくなります。
[ 2018/07/23 10:35 ] [ 編集 ]
Σ mcnjさんへ
“いなとう”には寄りませんでした。
日永団扇のことも知っていましたけどね。
[ 2018/07/23 10:36 ] [ 編集 ]
Σ げんかあちゃんさんへ
旧東海道を車で通るときは注意深い運転をしないとねえ。
橋を渡ってからカーブするところがあって
特にあの場所はすれ違いに気を遣いますね。
つんつく踊り・・・Youtubeにありますかねえ。
[ 2018/07/23 10:41 ] [ 編集 ]
Σ tonaさんへ
追分道標の脇に神社の門があって
そこを抜けて左側に進むとすぐに南日永の駅があります。
Saas-Feeの風は、その門に気づかす、
境内から鳥居をくぐり旧東海道に戻りました。
tonaさんたちは道標脇の門から外に出られたのですよね。
それが近道だったということですね。
[ 2018/07/23 10:45 ] [ 編集 ]
Σ 大連三世さんへ
中山道も歩きましたよ。
一部を残して殆どが“いい色ひろば”の時代なので
ブログは消えてしまい残念です。
[ 2018/07/23 10:47 ] [ 編集 ]
Σ matsubaraさんへ
京都にも(円頓山)興正寺(浄土真宗)がありますよ。
興正寺は各地にあるようですね。
おそらく、おなじ宗派なのでしょう。

[ 2018/07/23 10:52 ] [ 編集 ]
Σ のんきさんへ
いやあ、褒められすぎ~。
つんつくサブレを検索しても出てきませんね。
ひとつ、ブログが出てきて・・・
それには「つるや」という店が販売していたが
閉店したらしい、団扇の形のサブレ」と書いてありますよ。
[ 2018/07/23 10:57 ] [ 編集 ]
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Saas-Feeの風

Author:Saas-Feeの風
ニックネームは
スイスの村名に因みます


スイス

偶然 リギ山上(標高1750m)から見えた

スイス空軍ジェット戦闘機6機

(撮影 2008年07月10日)

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